統計☓会計☓税務 活かし方を考える

ふと統計に興味を持ったのでその活かし方を考えてみました。

目次

統計の活かし方

統計というのは結局何でしょう。

統計は一つ一つのデータを集計して、特徴や傾向を見つけたりすることが出来ます。

日銀短観等のマクロデータを見て、景況感や資金繰りのしやすさの肌感覚の統計情報が見れます。

これはこれで面白いとは思いましたが、正直「ふーん」で終わってしまいました。

私の目的がミクロ→経済行動に結びつけようとしたことが原因かと考えます。

マクロ(統計情報)はマクロ(株式購入や投資信託購入)と相性が良いのではないでしょうか。

景気が上向いている情報、業種を見つけて、その業界や特定の株式に投資する使い方は社会に浸透しています。

それはそれで良いのですが、

マクロ(統計情報)→ミクロ(経済活動)に繋げられないでしょうか。

会計の活かし方

会計は一企業の経済活動を一年や半年、3ヶ月の期間で集計して、売上や経費、利益、資産、負債、純資産を表現しています。

一つ一つの取引は仕訳という形で情報化されて、試算表や貸借対照表、損益計算書という形で集計されて企業の業績や財政状態を判断することが出来ます。

これも社会に浸透しており、個人事業主から大企業まで会計を利用しています。

私はこれを生業にしているわけですが、

マクロ(クライアントの貸借対照表、損益計算書、資金繰り表)→ミクロ(経営の意思決定)に使われているわけです。

少しこれに広がりをもたせれば、TKCのBASTのような経営指標により、全業種の統計情報を入手して、他の企業と比較して自社は良いのか悪いのかを比較することも出来るでしょう。

この会計の使い方は経営者であればやっていくべきことだとは考えていますが、この情報の対象が自社であったり同業種であることを前提にしているので、これはこれで分析としてパターン化していきます。

抽象的に言えば、点と点が結ばれて、線にはなるが、面という程ではないというイメージです。

税務の活かし方

統計を税務に活かすということは可能でしょうか。いまいちピンと来ませんが国税庁で統計情報を調べると各種税金の統計情報が出て来ます。これはミクロ(各納税主体の納税額)→マクロ(それぞれの納税額や各年でまとめたもの)となっています。

一つ取り上げて見たいのは租税及び印紙収入の累年比較です。累年とは毎年同じことという意味なので各年と読み替えて大丈夫です。

いかがでしょう。租税のトップ3がダントツであることがわかります。1位は消費税、2位は源泉所得税(給料から引かれているあれ、または、予め報酬から引かれているあれのことです)、3位は法人税です。他の税金は見ての通り地を這っているいるような状態です。

このデータを見て私が課税側であれば、力を入れるべき税収はこの3つだとシンプルに結論づけるでしょう。

金額が大きいということは、それだけ徴収しやすいということですから。

特に1位の消費税は10年前に比べて倍以上の税収です。よほど取りやすいのでしょう。1位と2位で共通していることは税の負担者と納税者が別であることがミソです。

税負担者は求められた金額を払うだけで終わるので納税している負担感が薄いです。

納税者は個人事業主や企業なので、その事務的負担を担いますがその割に見返りは少ないように感じます。

やや脱線しましたが、この表を見て皆さんはどう感じるでしょうか。

私はこの表を経営者の肩に見ていただいた後ならこのように伝えるでしょう。

「消費税は税収の稼ぎ頭ダントツ1位だから、気をつけましょう。

インボイス制度もなんとなく意思決定してしまったら、なんとなく納税額は増えてしまいます。

日頃の経理→仕訳や領収書保管はとても大事です。でないと税務調査時に罰金付きで課税されますよ。

その結果として経営があやうくなってしまったら嫌ですよね。」

こんなところでしょうか。

まとめ

統計情報の活かし方を考えてみました。

情報化社会と統計情報は相性が良いようです。また別の機会で記事にしてみます。

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