火曜日はしばしば小難しいことを書きたくなるときのようです。
トマ・ピケティという有名なフランスの経済学者が過去200年の経済データを調べ上げて
資本の成長率が平均で5%に対し、経済成長率は1~2%という話です。
r(資本収益率):return on capital
g(経済成長率):growth Rate
お金持ちはよりお金持ちになりやすく、
経済成長も期待は出来ない。
その理論を証明するかのごとく、
直近の株価の最高値更新。
物価上昇率に比して低い賃金の上昇率(実質賃金率マイナス)
サラリーマンはどうか
大企業であれば、実質賃金も加味した賃金上昇を期待できます。
一定のマーケットにおける価格交渉力もあり、
利益計画をしっかりと作成して予実管理がなされます。
中小企業だとどうでしょう。
社長次第の会社が多いですが、
人材不足が顕著なので
賃金上昇施策をとるところが多いと感じます。
企業はどうか
大企業は~
の部分は従業員と同じような文章になるので以下略。
中小企業は
第3者の増資が考えにくいので
融資を受けられるような利益が出ているでしょうか。
あるいは採算の見込める投資計画があるでしょうか。
それによって、元本返済や利息支払い(△β)も含めても
支払えるキャッシュ(fc)が獲得出来るならば
資本成長率の波に乗って、
借入をすればするほど利益が上がる状況になります。
真に懸念すべきはなにか
私は中小企業をサポートする立場にありますが
一番懸念しているのは
中小企業において、追加融資を受けられない状況にある企業です。
コロナ禍で融資を受けるだけ受けて
なんとか会社を存続させていたが
原材料価格高騰
賃金上昇
人手不足
価格交渉力が弱い
労働生産性も上げにくい
設備投資も出来ない。
故にチャレンジ出来ないため、現状維持も難しい。
令和5年のゴールデンウィーク明けで
アフターコロナとなりましたが、
中小企業の景気が戻るのはいつになるのでしょう。
苦しい状況のなか奮闘する社長にお声掛けするとすれば
サムネイルの言葉です。
今、考えていることの反対を考えて見てみましょう。
「これをやらなければならない」→「これをやらなかったらどうなる?」
「私が働かなければ」→「私が働かないで会社が動く?」
「返済しなければ」→「返済しなかったらどうなる?」
自分の考えの範囲の反対を行ったときの想像をふくらませると
結果が最悪と思い込みがちですが
意外とそうでないときもあります。
薄い可能性かもしれませんが
最終的に自分を変えられるのは自分しかいません。
思考の幅を広げていきましょう。
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