事業所が複数あるクライアントについて
全て現金で経費精算していると帳簿付けと管理の手間が加わります。
かと言って経費精算システムを導入するほどコストをかけたくないという要望
(といいますか提案してもNoの可能性が高いからですが)
ネット専業銀行のデビットカードが候補に上がってきました。
考え方
・貸借対照表も部門別にするかどうか
預金口座を部門管理する必要があるかどうかです。
できた方がより、管理が行き届いているといえます。
資金面でうまく行っているかどうかが一目でわかります。
・損益計算書のみで良いか
行政の要請から、業績の部門管理を求められることがあります。
クライアントとしては、部門管理に価値を感じていない場合は
損益計算書のみの管理で良いでしょう。
口座も各施設ごとにあるよりも一つの口座で済む点はメリットです。
・使用上限金額を決める
例えば、月に口座へ5万円のみ入れる
または、使用上限金額を5万円に設定するなどすることにより、
従業員の使い込みリスクを軽減することが出来ます。
月々の利用状況に併せて設定しましょう。
・それでも現金取引は発生します
デビットカードで決済できるお店で物品を購入をお勧めしますが、
駐車料金等、現金で会計する場面もありますね。
そのときは現金で大丈夫です。
総じて、現金管理の量が減れば残高が合わないリスクは低減していきます。
候補の銀行
・GMOあおぞらネット銀行
結論から言えば、貸借対照表の部門別管理を行うのであれば、一択です。
コスト面でも追加のカード発行時に1100円かかるのみで年会費不要な点、1.0%還元は優秀です。
・住信SBIネット銀行
基本使用料無料、振込手数料業界最安水準なので住信SBIネット銀行で出来たら嬉しいです。
・楽天銀行
認知度高く、損益計算書の部門管理のみで良ければ、ありです。
追加のデビットカードに対しては年会費1100円かかります。ポイント還元は1%です。
GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行は本口座に追加口座を作成し、
その追加口座に追加のデビットカードが紐付くというシステム構成です。
追加口座作成自体は15分で完了します。
そして、本口座から振替を行う際は、同じ銀行同士の口座なので無料です。
一番私が気になったのが、会計ソフトと連携する際にどのようなイメージなのか、という点です。
口座番号はボカシましたが、別の番号が付与されています。
追加口座は別の口座として認識されて、明細を取り込むので、
取込時に部門別設定を行いやすいですね。
口座も経費もB施設、というようにです。
もし、GMOあおぞらネット銀行法人口座作成する場合は下記のリンクから申し込みいただけると、
気持ち私の収入になり助かります。
住信SBIネット銀行
残念ながら住信SBIネット銀行は複数枚のデビットカード作成に対応しておりません。
楽天銀行
楽天銀行のデビットカードは楽天銀行の口座から、
使用したときに口座から落ちます。(GMOあおぞらネット銀行もそうですが)
その際に、取引明細にはカード番号が記載されます。
その番号に基づいて部門別管理が可能となります。
例えば、No123→A施設、No456→B施設
といったイメージです。
楽天銀行の法人デビットカードは下記に詳しい説明があります。
https://www.rakuten-bank.co.jp/business/card/debit/
まとめ
経費精算の部門別管理にお勧めのネット専業銀行、デビットカードを書いてみました。
システム投資出来る事業所はそのほうが正確かつ不正も起こりにくいでしょう。
ただ、全ての事業所が導入できるわけではないでしょう。
参考になれば幸いです。
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